ネオニコチノイド系農薬不使用の米を買う方法

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ミツバチの大量死、湖から姿を消した魚、などの原因がネオニコチノイド系農薬の影響である可能性があり、疑わしいならネオニコチノイド系農薬は念のためすぐに使用を規制するべきであると、ニュースなどでよく聞きます。
アインシュタインが「地球上からミツバチが消えたら人類は4年で滅亡する」と言っていたとニュースで見ました。

ネオニコチノイド系農薬を使わずに生産した米を買う方法を調べてみました。

ネオニコチノイド系農薬を政府が規制しなくても消費者が買わなければ使用を止められる

日本でネオニコチノイド系農薬の規制は進んでいないらしい

世界でネオニコチノイド系農薬の規制が進んでいますが、日本では大して規制が進んでいません。

農業をしている人は自分の商売でネオニコチノイド系農薬を使わないのもいい

農業をしている人なら、自分が生産するときにネオニコチノイド系農薬を使わないようにできます。
この薬品が発売される前は使わずに生産していたわけです。

すでに多くの農家がネオニコチノイド系農薬不使用で米を生産しているので、ネオニコチノイド系農薬の使用を中止しようと思ったら近隣のネオニコフリー米を作っている同業者に方法を聞けます。
栽培中にカメムシの一種に食われた米が黒くなるので出荷する前にその黒くなった米を機械などで取り除くらしいです。
問題は見た目の悪さだけであり、どこかの機関が実施した消費者へのアンケート調査によれば、単なる見た目の問題だけなら黒い米が混ざっていても別に気にしないと回答した消費者が多かったとのことです。環境保護団体の公式サイトか何かで読みました。

社会を変える努力は政治社会の運動や消費者運動以前にまずは自分の仕事からです。

農薬を売っている人はネオニコチノイド系農薬を取り扱わないのもいい

自分が農薬の販売や卸などをしているなら、ネオニコチノイド系農薬の取り扱いをやめることができます。
他の商品の売り上げを上げて埋めます。

社会を変える努力は政治社会の運動や消費者運動以前にまずは自分の仕事からです。

その他の人はネオニコチノイド系農薬不使用の米を買う

農業や農薬などの業界で働いていない残りの人は、法制度で規制するよう市民として運動するのも重要な一方、消費者としてネオニコチノイド系農薬を使っていない農作物を買うことで農薬の使用量を減らすことができます。

この社会の経済の大部分は自由主義市場経済であり、すべての人間が儲けられるネタを探し回り、儲けられる分野を見つけて農作物であれ工業製品であれ商品を作って売ります。
全員が需要のある分野を見つけて商品を作って売るという行動を取っていれば、人間が生きていくために必要なモノやサービスがある程度一通り作り出される、という寸法です。
アダム・スミスなどの有名人がなにかそのような説明をしており、実際に社会を見るとそのような感じになっています。

そこで、消費者がネオニコチノイド系農薬を使って作った米を買いたがらず、ネオニコチノイド系農薬を使わずに生産した米を選択するようになれば、ネオニコチノイド系農薬を使わないで生産した米の方が需要が増えてそちらを作った方が儲かるので、市場の原理でネオニコチノイド系農薬を使わない農業をする農家や農業法人などが増えます。

世論が広がると他の先進諸国のように日本でもネオニコチノイド系農薬の法規制が進むことになります。

ですので政治社会の運動と同時に自分の消費行動を変え、買う商品を替えることでも事態を改善できます。

ネオニコチノイド系農薬を使わない米を買う方法

年に1回ネオニコ不使用米を買ったところで何の足しにもなりません。
普通に毎日米を食べれば毎日ネオニコチノイド系農薬を自然界にまいているようなものなので、普段米を買うときにネオニコチノイド系農薬不使用米を買う必要があります。

佐渡島産の米を買う

佐渡はネオニコチノイド系農薬に規制をかけて頑張っています。
新潟県の佐渡島では、ネオニコチノイド系農薬の使用が原因でトキなどの野生生物が生きていけない環境になってしまったため、現在はネオニコチノイド系農薬などの使用量を制限して農業をしています。

ですので、佐渡島産の米を買うのもよいかもしれません。
ただし、買うときにネオニコチノイド系農薬不使用かどうか聞いてみましょう。

新婦人などで産直に取り組む

私が食べている米は新婦人(新日本婦人の会)の産直で購入している米で、米とともに届く生産者からの便りに「ネオニコフリー・農産物検査済」と書かれており、ネオニコチノイド系農薬不使用の米です。

そこで、店で「ネオニコチノイド系農薬不使用の米はありますか」と聞いて、無いと言われたら、新婦人に加入して新婦人の産直でネオニコチノイド系農薬不使用の米を買ってみます。

米の産直に取り組んでいないなら、仲間に「米の産直をやりましょう」と言ってみる

新婦人の支部か班などがどこでもみな米の産直をやっているかどうか分かりませんが、もしやっていなければ支部か班などの会議で「私はネオニコチノイド系農薬不使用の米を産直で買いたいがために新婦人に入ったと言ってもよいほどなので、ネオニコフリーの米の産直をやりませんか」と提案してみましょう。

新婦人新聞を読む限り、新婦人は環境問題に対して問題意識が高く、新婦人新聞には今までに何度もネオニコチノイド系農薬の問題を扱った記事が載っているので、たぶん「じゃあ、一つ取り組んでみますか」という方向になります。

提案する際、「何年何月何日の新婦人新聞や、何年何月何日の新婦人新聞でもネオニコチノイド系農薬の深刻な問題を取材した記事が載っていたし、●●県の新婦人の支部のネオニコチノイド系農薬不使用米の産直の取り組みも紹介されていましたよ」などと言って過去の新婦人新聞を持参して具体的な記事を見せたりするとより一層説得力が高まるかもしれません。

一人でネオニコフリーの米の生産者を探して買う、となると大変な作業ですが、新婦人で取り組むとなれば他の支部か班などの例など情報はいくらでもあるので、ハードルは低いです。

産直で買う米が必ずしもネオニコフリーではないので確認が必要

消費者が団体で農家と契約して産地直送で米を買うようなケースでも、ネオニコチノイド系農薬を使っている場合は多いです。
新婦人で産直で米を買う時もネオニコチノイド系農薬を使っていないか確認が必要で、何も確認しないで買っているならネオニコチノイド系農薬を使っている米だと思った方がいいです。
そのくらいネオニコチノイド系農薬は広く使われています。

新婦人への加入方法

新婦人はかなり大きい団体で、近所に誰かかれか新婦人の会員はいます。
近所の知り合いや職場の知り合いで誰が新婦人の会員か分からない場合は新婦人のウェブサイトからメールで入会申し込みや問い合わせができます。

新婦人のグループがネオニコチノイド系農薬の問題に取り組んでいる例

新婦人がネオニコチノイド系農薬の問題に取り組んでいることがわかる記事をあげてみます。

よつ葉生協で米を買う

よつ葉生協というところでネオニコチノイド系農薬不使用の米を売っていました。
よつ葉生協公式サイトに「2013年度からは、全てネオニコチノイド系農薬不使用になりました。」と書いてありました。

コープ自然派で米を買う

コープ自然派というところでネオニコチノイド系農薬不使用の米を売っていました。

ナチュラルコープヨコハマで米を買う

ナチュラルコープヨコハマというところでネオニコチノイド系農薬不使用の米を売っていました。

グリーンコープで米を買う

グリーンコープというところでネオニコチノイド系農薬不使用の米を売っていました。

楽天市場で米を買う

楽天市場で「ネオニコチノイド 米」などで検索するとネオニコチノイド系農薬不使用の米がヒットします。
ただしネオニコチノイド系農薬について何も説明していない米もヒットするので商品説明の確認が必要です。

ネット通販を積極的に使いたいとは思いませんが、スーパーで売っていてネオニコチノイド系農薬について何も説明していない米はネオニコチノイド系農薬を使用している米の可能性が高いので、スーパーでネオニコ使用米を買うよりネット通販でネオニコ不使用米を買った方が環境破壊は少し抑制できると思われます。

Amazonで米を買う

Amazonで「ネオニコチノイド不使用米」で検索するとネオニコフリー米が少しヒットします。
ただしネオニコチノイド系農薬について何も説明していない米もヒットするので商品説明の確認が必要です。

社内の多様性プログラムを廃止して多様性を尊重する方向とは真逆の方向へ進んでいるAmazonを積極的に使いたいとは思いませんが、スーパーで売っていてネオニコチノイド系農薬について何も説明していない米はネオニコチノイド系農薬を使用している米の可能性が高いので、スーパーでネオニコ使用米を買うよりAmazonでネオニコ不使用米を買った方が環境破壊は少し抑制できると思われます。


参考

魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う (東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス)

魚はなぜ減った?見えない真犯人を追う (東大教授が世界に示した衝撃のエビデンス)

ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染 (岩波ブックレット 1102)

ネオニコチノイド 静かな化学物質汚染 (岩波ブックレット 1102)

家事社会問題
筆者
わたし

差別や暴力が渦巻き、弱い者や不器用な者や真面目にやろうとする者を嘲り笑い、利他的な行動を偽善呼ばわりし、「老害」「シルバー民主主義」などの悪意の言葉が流行し虚構の世代間対立を煽る言説を信じてしまう人は多い一方で、実在する階級対立を認識できている人は少数しかいない今の日本社会と、差別や犯罪の温床と化したSNSや動画共有サイトなどのインターネットの世界に恐れを抱き、今日も怯えながら暮らしています・・・

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