
星座の位置を確認する道具として星座早見盤があります。
しかし、暗い星しかない星座などは星座早見盤で見つけるのは難しいです。
星座早見盤より分かりやすい道具を探してみました。
星座早見盤は結構分かりにくい
学校の授業などでたいていの人は星座早見盤を使います。
星座早見盤を使うと、オリオン座やふたご座のように、形が分かりやすかったり1等星が含まれていたりする見つけやすい星座なら見つけられます。
しかし、1等星が含まれていないような見つけにくい星座を星座早見盤で見つけるのは難しいです。
星座の正確な位置が分かりにくい
星座早見盤は、空の形を変形させて盤上に再現しています。
平面に地図を描くときに球体の地球を変形させざるをえないのと似たようなものです。
そのため星座早見盤上の星の位置関係は、実際の空の星の位置関係とは異なっています。
元々星座に詳しい人でないと星座早見盤だけで暗い星しかない分かりにくい星座を見つけるのは難しいです。
星の数が限られている
星座早見盤はそれほど大きいものではないので、描ける星の数は限られていて、実際に空に見えている星の様子と星座早見盤上の星の様子がかなり異なります。
そのため一等星が含まれていないような暗い星座を星座早見盤だけで見つけるのは難しいです。
デジタルの星図のようなツールが初心者に向いている
現代では、デジタルの星図のような分かりやすいツールがあります。
スマートフォン用アプリや携帯ゲーム用ソフトとして発売されています。
そういったものを使うと初心者でも暗い星座を見つけることができます。
スマホアプリ「iステラ」「スマートステラ」は星座を見つけやすい
株式会社アストロアーツのiPhone用アプリ「iステラ」、Android用アプリ「スマートステラ」というソフトがあります。
これは非常に星座などを見つけやすく便利です。
アストロアーツは天文関連ソフトの有名企業なので、アストロアーツのスマホアプリなら表示される情報を信用できます。
スマホアプリは様々な個人や企業が作っており、App Store や Google Play にあるアプリの中には素性の分からない個人や企業が作っていて信用しかねるものや犯罪ツールとして使用されているものもあります。
AppleやGoogleが児童ポルノ売買用に使用されているスマホアプリを掲載し利益を上げている実態も報道されています。



iステラの特徴
星の正確な位置が分かる
日時と場所を設定します。
これでその時点の星空が画面内で正確に表示されます。
確認したい方角、角度の空を表示することで、知りたい位置の星が分かります。
たとえば真東を向いて、iステラで東の空を表示し、iステラの表示と実際の空を比較して星を確認できます。
地球の自転に合わせてiステラの画面内の星の位置も動いていくので、合わせ直す必要はありません。
コンパスと連動も可能
スマホに内蔵されているコンパスと連動させることもできます。
すると、スマホを向けている方向の星空がiステラ上で自動的に表示されます。
自由自在に拡大できる
星の表示を拡大することができます。
たとえば双眼鏡で星空を見た場合、狭い範囲でたくさんの星が見える状態になります。
そこで、iステラの表示も拡大していきます。
これによって双眼鏡で星を見る場合にも、今見えている星が何座のどの部分の星なのか、などがかなり容易に判別できます。
惑星や月・太陽も表示される
惑星や月、太陽も表示されます。
このおかげで、天王星などかなり暗くて初心者では見つけるのが困難な惑星でも、双眼鏡とiステラを使えば比較的容易に見つけることができます。
星雲・星団など各天体の情報を表示可能
星図上で各天体をタップするとその天体の情報を表示できます。
たとえば、星図上のかに座のプレセペ星団の場所をタップすると、プレセペ星団は散開星団で比較的明るめの星も含まれているというような説明が表示され、双眼でも見えるようだということをその場で確認したりできます。
iステラを自分が使用するときの注意点 – スマホを神だと思い込まない
スマホの利用者を見ていると、スマホを神だと思っている人が多いように感じます。
スマホに素性の不明な人や団体が作った計測系のアプリを入れて何かを測定したとき、スマホアプリが示す数値は絶対だと信じ込む人がいます。
以前は民法のテレビのバラエティー番組でスマホアプリが示す月の出か何かの方向を撮影していたところ、その方向は間違いでかなり離れた位置から目的の天体が昇って撮影に少し失敗する様子が流れていました。
その他、スマホ以外の方法で調べた結果とスマホアプリが示す結果が異なるとき、スマホアプリの方が正確に決まっていると思い込んでいる人をみかけます。
ほとんどスマホを神だと思っているかのようです。
スマートフォンは単なる計算機とセンサー類がセットになった機器で、スマホ用のアプリケーションソフトは人間が作ったものです。
スマホ内蔵のセンサー類はあくまで汎用的なものであり、何かを測定するとしたらスマホアプリとスマホのセンサーで測定した結果より各分野の測定器のメーカーが製造している専用測定器で測定した結果の方が一般的には精度も信頼性も高いです。
iステラを子どもに使わせるときの注意点
子どもにスマホを使わせる場合は法律に従ったフィルタリング設定が必要
スマホを機内モード、Wifi切にしない場合はインターネットに接続されます。
インターネット上には覚醒剤の購入方法、銃など違法な武器の購入方法、殺人や強盗の方法、合法的なポルノ専門サイト、児童ポルノなどの違法なポルノを扱うサイト、犯罪組織のメンバー募集、売買春関連の募集、などの犯罪関連情報や有害情報が溢れています。
そのため、子どもにスマホを使わせる場合は有害サイトに接続できないようフィルタリング設定をすることが義務付けられています。
●携帯電話事業者は、携帯電話インターネット接続サービスの使用者が青少年である場合には、原則としてフィルタリングサービスを提供する義務が課せられています。
●保護者の方は、青少年のお子さまのために携帯電話の契約を行う際には、使用者が青少年である旨をお申し出いただく必要があります。(総務省ホームページ https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/d_syohi/filtering.html)
チェーンソーは危険なので小中学生には使わせません。飛行機の操縦免許も危険で早すぎるので小中学生には取得させません。
酒やタバコは小中学生が体に入れると健康被害が大きいので飲んだり吸ったりすることが禁止されています。
スマートフォンを子どもに使わせるときのフィルタリングの義務はそれらと同じことです。
しかし、法律に反してフィルタリング設定をせずに子どもにスマホを与えている保護者が多いことが知られています。
その結果、小中学生で違法ポルノサイトや合法ポルノサイトを日常的に閲覧して現実とフィクションの区別がつかなくなる、小中学生で違法ドラッグをネットで購入して使用、小中学生でオンラインカジノで多額の借金を作る、小中学生でネットで情報を集めて殺人などを実行、などの事件がいくつも起きています。
いずれも、犯罪をした子どもの責任ではなく法に則ったフィルタリング設定もせずにスマホを買い与えた大人の責任です。
子どもの近くで使う場合は機内モードで、Wifiも切って使う
スマホのような無線通信機器が発する電磁波は子どもの人体に悪影響があることが知られています。
iステラを子どもの近くで使う、または子どもに使わせる場合は、スマホを機内モードにし、またWifiを切にして、電波を発信しない状態で使わせるようにします。
iステラは機内モード、Wifi切、の状態でも使用できました。




