選挙の投票先決めで「ボートマッチ」は使わない

記事内に広告が含まれています。

投票のイラスト

選挙の投票先を決めるための便利ツールとして「ボートマッチ」というものを見かけます。
質問に答えて進んでいくと自分に合った候補者が見つかるというものです。

「ボートマッチ」で自分と全く別の考えの候補者が、あなたと一致すると言われる

選挙のたびに「ボートマッチ」というものを様々な団体がネットに公開します。

NHKの参議院選挙2025ボートマッチというものがあったのでやってみました。
経済問題にだけ回答してその他の分野は省略して進めてみたところ、あなたと一致する候補の2番手として極右国粋主義的な思想の候補者が表示されました。
私は極右国粋主義的な思想は全く持っておらず、どちらかといえば国粋主義とは真逆の考え方で、どのようなルーツの人でも認め合って協力して暮らす寛容な社会の方が自分も暮らしやすいと思っている類の人間です。

細かい政策は別として、各政策の柱になる部分の基本的な主義主張が自分の主義主張と全く逆の主張の候補者をあなたと一致していると言ってくる「ボートマッチ」というものは全く参考にできず、使わない方がいいです。

投票先は党の綱領や、党の資金源などを確認して選べばいい

政党の綱領の内容を確認

比例代表選挙で政党を選ぶ時や、政党から立候補している候補者から投票先を選ぶ時は、政党の綱領を参考にできます。
きちんとした政党なら政党の公式サイトなどに党の綱領というものが載っていて、綱領を読むと、どのような社会を作りたいと思っているかが分かります。
不公平でも商売で成功したものが莫大な富を手にする社会の方が良いと思っているか、富を公平に分配する社会の方がいいと思っているか、などが分かります。

政党の資金源を確認

また各党がどのような資金源で活動しているのかを確認するとどのような政治をする政党か判断できます。
党員や党を支持する一般市民の個人からの寄付など一般庶民が出所の資金で活動している政党なら、一般庶民の利益を代表する政党として活動します。
大企業からの献金など経済界が出所の資金で活動している政党なら、経済界の利益を代表する政党として活動します。
原子力発電関連業界から献金をもらっている政党なら原発業界の利益を守るため原発推進の方向で活動します。

以上のようなことを確認して投票先を判断できます。

投票先の判断に義務教育で身に付けた知力は必要

ただ、各党の綱領を読んでその党の主義主張を理解するためにはいくらかの知力が必要で、少なくとも日本の義務教育程度の教育を受けている必要があります。

そのため、義務教育を受けずに高校や大学に飛び級した人や、義務教育を受けずに進学塾にだけ行っていた人なら党綱領で投票先を選ぶのは困難です。

通常の義務教育を受けていなくても、フリースクールなど独自の教育方針で子どもたちにのびのび学ばせて、なおかつ主権者教育や人権教育や平和教育のような子どもの教育に欠かせない事項もきちんと教育しているところに通っていた人なら党綱領を読んで投票先を選べます。

知力に頼らない方法

そうは言っても様々な条件の人がいて、ややこしい党綱領を読んで理解して投票先を選んだりするのが困難な場合もあります。
その場合はまごころで投票先を選んだりします

「少数者をターゲットにして叩きのめして笑ったり、“勝ち組・負け組”などの言葉が流行るような社会でなく、富を公平に分配して、誰でも幸せに生きられる助け合いの公平な社会を作りましょうよ」
と言っている政党に投票すると自分も他人も幸せに生きられる公平な社会を作れそうだなあ、というくらいの判断は誰にでもできます。

SNSは参考にしない

日本でも世界でもSNSには広告収入目的で投稿された政治関連のデマ情報や差別・暴力・犯罪情報が溢れています。
デマを広める動画コンテンツ作成を仕事として受注して、部屋で熱心にデマや差別や暴力の動画の作成をしている学生や社会人にニュース番組がインタビューしたりしていました。見た感じ意外と普通な人たちが答えていました。

ですのでSNSは参考にしません。

ただし、選挙であれ商売であれ市民運動であれSNSが多用される状況は今後も避けられないようなので、大勢の人がデマに操られてしまい憎悪犯罪まで発生している現状を何とかして解決する努力が世界中で続いています。

社会問題
筆者
わたし

差別や暴力が渦巻き、弱い者や不器用な者や真面目にやろうとする者を嘲り笑い、利他的な行動を偽善呼ばわりし、「老害」「シルバー民主主義」などの悪意の言葉が流行し虚構の世代間対立を煽る言説を信じてしまう人は多い一方で、実在する階級対立を認識できている人は少数しかいない今の日本社会と、差別や犯罪の温床と化したSNSや動画共有サイトなどのインターネットの世界に恐れを抱き、今日も怯えながら暮らしています・・・

わたしをフォローする