おすすめの新聞の読み方です。
基本的には本を読んで体系的な知識を身につける
世の中のことを知るために、基本的に本を読みます。
新書や専門書を読むことで各分野について一通り必要な知識が身につき、体系的な理解が得られます。
新聞を読んでも各分野に関する必要な知識が一通り身につくということはなく、体系的な理解は得られません。断片的な知識が少し得られるだけです。
新聞でごく最近の知識を得る
本は作るのに時間がかかる
本は著者が何年かかけて調べたり、著者の数十年間の研究結果を元にしたりし、出版社とやりとりして内容に間違いなどがないことを確認したり、論理的で正確な文章になっているか確認したりして完成させて出版します。
ですので出版までに少し時間がかかっています。
最新の状況を本で知るのは難しい
世の中の問題は、大元の原因や構造は変わらないものの、次々に状況が変わっていきます。
直近の1年間で新たに大事な観点が出てきたりもします。
例えばユダヤ教徒が全員イスラエルによるパレスチナへの虐殺行為を支持したり正当化したりしているわけではなく、世界各地のユダヤ教徒でイスラエルの虐殺行為を批判している人が多数いたり、イスラエルに住んでいるイスラエル人と世界各地のユダヤ人と信仰熱心というわけではないユダヤ教徒と信仰熱心なユダヤ教徒などをすべて一緒くたにして「ユダヤ人は●●●のような傾向がある」などと単純に語るわけにはいかないことなどはこの1年ほどの間に強調されるようになりました。
本だけから最新の状況を得るのは難しいです。
そこで、新聞を読んで世界や日本の最新の状況や最新の論点などを知るようにします。
忙しいので、新聞は読みたい記事だけ読む
新聞を隅々まで読めるほど時間に余裕のある人はあまりいません。
新聞は自分が関心のある記事だけ読みます。
関心のある記事から次の関心のある記事まで視線を移動している間に目に入って、ちょっとそれも読んでおきたいと思う記事があったらついでにそれも読みます。
読む気のしないものは読みません。
皆忙しく、本を読む時間も必要なので、そのようにして短時間で新聞を読みます。
例えば、自民党内で誰がどうしたという記事など読む必要がないと思ったらその記事を無視します。
富を不公平に分取っている財界人が何か言っている記事があってくだらないと思ったら無視します。
新聞社の政治部の人が解説のようなものを書いていて、ちょっと見て読むに値しないと思ったら無視します。
学者による解説などが載っていて読むに値すると思ったら読みます。
左派と右派の知識人の見解が並べて載せてあって、ちょっと見て左派の知識人の文章だけ読みたければ左派の文章だけ読みます。無理して両方読む必要がありません。読みたいものを読み読みたくないものは読まない、それが新聞です。
有識者の解説のようなものが載っていて、ちょっと見て読むに値しないと感じたら無視します。
視線を移動しているときに自分が今まで問題意識を持っていなかった分野の記事が目に入って、今まで自分は無頓着だったがこれは重要な問題だと思ったら読みます。
読みたいものを読み読みたくないものは読まない、それが新聞です。
新聞は、読みたいものだけ読んだとしても読みたくないものや関心を持っていない分野の記事の見出しも目に入り、読みたいもの以外の情報も少し入ってきて、新たに問題意識を持ったりします。それが新聞の利点です。
デジタル版の新聞は記事のランキングを無視
新聞のデジタル版を見ていると、閲覧数の多い記事のランキングがサイドバーなどに大きく表示されていたりします。
このようなランキングではたとえ読むに値しない記事であっても読者の興味・関心・欲望をかき立てる内容の記事なら上位に上ってきます。
YouTubeの動画のサムネイルなどで人の関心や欲望をかき立てる性的な画像をサムネイルに使うと再生されやすく、Tverもそれを真似て性的なサムネイル画像を多用していたりするのと同じです。
新聞デジタル版のランキングの上位の記事を読むという方法をとるとネットニュースのゴシップ記事やSNS投稿を読んでいるのと似たような状況になってしまい、新聞を読む意味は下がります。
ですので記事ランキングは無視します。
新聞社は記事ランキングのようなものはくだらないので掲載をやめた方がいいです。