選挙の投票先を決めるための便利ツールとして「ボートマッチ」というものを見かけます。
質問に答えて進んでいくと自分に合った候補者が見つかるというものです。
「ボートマッチ」で自分と全く別の考えの候補者が、あなたと一致すると言われる
選挙のたびに「ボートマッチ」というものを様々な団体がネットに公開します。
NHKの参議院選挙2025ボートマッチというものがあったのでやってみました。
経済問題にだけ回答してその他の分野は省略して進めてみたところ、あなたと一致する候補の2番手として極右国粋主義的な思想の候補者が表示されました。
私は極右国粋主義的な思想は全く持っておらず、どちらかといえば国粋主義とは真逆の考え方で、どのようなルーツの人でも認め合って協力して暮らす寛容な社会の方が自分も暮らしやすいと思っている類の人間です。
逆に考えれば、国粋主義者のような人がボートマッチを使った結果、国粋主義とは真逆の移民も難民も大いに受け入れて様々なルーツの人の多様性を認め合う寛容な社会を目指す候補者があなたと一致する候補者として表示されるかもしれません。
細かい政策は別として、各政策の柱になる部分の基本的な主張が自分の主義主張と全く逆の主張の候補者をあなたと一致していると言ってくる「ボートマッチ」というものは全く参考にできず、使わない方がいいです。
投票先は党の綱領などで選べばいい
政党から立候補している候補者なら政党の綱領を参考にできます。
きちんとした政党なら政党の公式サイトなどに党の綱領というものが載っていて、綱領を読むと、どのような社会を作りたいと思っているか、不公平でも商売で成功したものが莫大な富を手にする社会の方が良いと思っているか、富を公平に分配する社会の方がいいと思っているか、などが分かります。
そのようなものを見て投票先を判断できます。